271215


あすかです。

このブログを今年の7月に初めてからは特に、
発達障害について書かれた本を読むようになりました。

参考資料として、というのもありますが、
それ以上に、私自身が学びたかったというのがあります。

じゃあ、今年はどれくらい読んでいるのだろう?と思って、
タイトルをリストアップしてみたら、約30冊以上はありました。

そのなかには、
「いつか絶対、ブログでおすすめしたい!」
と思わずにはいられなかった本もあります。

ただ、私はとてもスローテンポな人間で、
ショートケーキのイチゴをいつまでも残してしまうように、
大事なものに限って、後回しにしてしまうようなところがあります。

でも、もう少しで2015年も終わりだし、
「今年読んだものは、今年のうちに紹介したい!」
と思い、どうしても外せない3冊だけ選び、レビューを書くことにしました。

すごく簡単な紹介文です。
私がこれらの本から受け取ったものの大きさを考えると、
少ししか内容に触れていないので、申し訳ないくらいです。

いつか時間を作って、改めて感想文を書くかもしれないので、
そのときはどうぞよろしくお願いいたします(*^-^*)

(以下、読了順です)

目次
1.アスペルガーとして楽しく生きる(吉濱ツトム:著)
2.LDは僕のID ―字が読めないことで見えてくる風景(南雲明彦:著)
3.あたし研究(小道モコ:著)


アスペルガーとして楽しく生きる(吉濱ツトム:著)


アスペルガーとして楽しく生きる



吉濱ツトムさんは、小学校4年生のころまで自閉症。
同年にバスの接触事故に遭ったことをきっかけに、自閉症から一転してアスペルガーに。

発達障害者として、身体の不調や悩みも抱えていましたが、
19歳から自己改善に取り組むことにより、劇的に改善し、
26歳で社会復帰しました。

そして現在は、発達障害カウンセラーとして活躍しています。

発達障害というと、とかく精神論や愛情の問題、根性論に結びつける人が多くて困ります。どうか皆さん、そんな言葉に惑わされないでくださいね。発達障害は心の病気なんかじゃありません。これは脳機能の問題です。発達障害であっても、体系的かつ実践的なメソッドを使えば、社会への適応力を向上させることができます。努力のベクトルさえ間違わなければ、確実に効果は出るのです。


そういう吉濱さんの、体系的かつ実践的なメソッドが、本書では紹介されています。
ポイントとなるのは、以下の6点。

(1)生理学に基づいた健康法
(2)環境圧力
(3)行動療法
(4)認知療法
(5)肉体強化
(6)習慣化


特に、(1)では毎日の食事を変えることを推奨しています。
具体的に言えば、「一日一食」「ローカーボ食(糖質制限食)」「必須栄養素のサプリメントの大量摂取」です。

ここまで聞くと、
「わ!難しそう!」と思う人もいるかもしれませんが、
道理にかなった改善方法なので、生活に取り入れやすいんですよね。

しかも本書では、アスペルガーの長所が、1章分まるまる使って紹介されています。
吉濱さんのセッションを受けて、改善された人の例もたくさん掲載されているので、
実感と説得力があります。

世の中には何冊も、発達障害の改善方法が書かれた本が出版されていますが、
本書以上に心強い本は、そうそう見つからないんじゃないかと思えるくらい、おすすめの本です!


LDは僕のID ―字が読めないことで見えてくる風景(南雲明彦:著)


LDは僕のID ―字が読めないことで見えてくる風景



南雲明彦さんはかつて、「読み書き」がとても苦手な子どもでした。

その原因が分からないまま悩み苦しみ、不登校そして引きこもりとなって、
二次障害を発症させてしまいます。

手を差し伸べてくれる方がいたことによって、立ち上がることができ、
インターネットを活用した通信制高校も卒業しましたが、
21歳の夏に、読字障害(ディスレクシア)という言葉を初めて知ることに……

そして、ディスレクシアであるとわかってからは、
当事者であることを実名でカミングアウトして、全国を飛び回って講演活動をしています。

本書は、そんな南雲さんの半生と、当事者や支援者や社会に対するメッセージが、
南雲さん自身のことばで、つづられています。


私は、本書と、「治ってますか? 発達障害」(花風社/共著)と、「私たち、発達障害と生きています」(ぶどう社/共著)で、南雲さんのことばを拝見しています。
どの本からも感じられるのが、子どもたちには自分と同じようには苦しんでほしくないという、強い強い思いなんですよね。

ディスレクシアであることがわかって、対処方法などいろいろな情報が手に入るようになると、ようやく自分の障害をうまく補って生活できるようになっていきました。それとともに、これからの子どもたちに自分と同じ思いをさせたくないと強く思うようになりました。

悩んできた過去は決して無駄ではなかったと思いますが、子どもたちには僕と同じようには苦しんでほしくないと強く思っています。僕のような「生きづらさ」をもつ子どもたちが見る風景が希望の光に満ちあふれた時、きっと、自分の人生を肯定できる子どもたちが増えてくると思います。


本書の「はじめに」にも、そのような思いを感じさせる文章が、重ねてあって、
思わず泣きそうになってしまいました。

正直に告白すると、当事者が書かれた本で泣きそうになったのは、
南雲さんの本だけです。

(黒柳徹子さんのLDについてのエッセイにも、涙がこぼれてしまったことがありますが、
当事者が書いた本にカテゴライズするのは、ためらってしまうので、
ここでは省かせてください)


南雲さんのことばは、子どもたちに限らず、
ひとりひとりの人に対して、真摯に向かい合っているのが感じられます。
ぜひ、多くの人に、読んでいただきたいです。


あたし研究(小道モコ:著)


あたし研究



自閉症スペクトラム(ASD)の人に聞きます。

日常でどんなことで困ってしまうのか、
人にも上手く説明できないし、自分でもよく分からなくて、
もどかしく思ったことはありませんか?

そんな、ASD特有の思いについて、
「あ、そうそう!それが言いたかったの!」
と感じられるような絵と文章で表されているのが、本書です。

著者の小道モコさんは、ASDの当事者。
「あたし研究」というタイトルの通り、小道さんの感覚や経験を通して語られているので、
同じASDの人が読んでも、共感するところもあれば、個性の違いを感じるところもあるかもしれません。
でも、その違いというのも、自分を見つめるきっかけになるんですよね。

本書はカラーのイラストが大半を占めているので、実感しながら読みやすいです。
文字がつまった本を読むのが苦手、という人にも、ぴったり。
ASDについて、家族や友だちなどに話したいときにも、お助けアイテムになるかもしれないです。

私の願いは、一人でも多くの方にASDについて理解していただき、これから将来を歩む子どもたちが、のびのびと自分の翼を広げて、成長していってほしいということです。私は、自分がASDと知るまで、ずっと自分の翼を隠して生きてきました。隠さないと生きてこれなかったからです。でも、翼を折って、隠して、生きいくのは、とてもシンドイことです。

でも、30歳を過ぎた時に診断を受け、隠していたことも忘れていた自分の翼に気づき、怖々、少しずつ広げてみたら…「アレ? あたし、空を飛べるかも!」と思えてしまうほどの自由を感じました。知れば知るほど、私の世界はおもしろいし、理解と工夫ヒトツで、のびのびと自分らしく歩いていける。

子どもたちの翼が、折れないことを。
翼を隠す必要などない、と自分で自分を肯定できることを。
私は願っています。


小道さんの、このメッセージにも、とても共感を覚えます。

なお、シリーズ続編の「あたし研究2」もおすすめです。



※まだまだ紹介しきれていない本は沢山あるので、順次レビューを書きたいと思っています!
どうぞよろしくお願いいたします。

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