あすかです。

先日、このブログで、私が小学生だったときのことについて触れました。

当時は多動で、アトピー性皮膚炎も酷く、
クラスメートの迷惑になっていたのでしょうか。

担任の先生は、
「あすかちゃんになおしてほしいところ、みんないってごらん」
と、クラスメートに呼びかけて、学級会を開いたことがあったのです。

クラスメートは私の嫌なところを発言し、先生がそれを黒板に書き上げていきました。

その時の光景は、はっきり瞼に焼き付けているのですが、その時の感情は、不思議なほど覚えていません。
おそらく、感情を殺さなかったら、その場にいられなかったのかもしれません。

271207


今は昔と違って、発達障がい(ADHD)という言葉が知られるようになりました。

それでも、こんな風に欠点を多くの人前にさらすだけの教育が、どこかの教室でなされているかもしれないと思うと、とても気がかりです。

なので今回は、改めてこの話について、大人の私の視点から語ることができたらと思います。


みんなの前で褒めるよりも、誰もいないところで褒めた方がいい


大人になってから、保育士資格を取るために、独学で勉強していたとき。
テキストを読んでいて、はっとしたことがありました。

「子どもを褒めるときは、みんなの前で褒めるよりも、誰もいないところで褒めた方がいい」

というようなことが、書いてあったからです。※

みんなの前で一人の子を褒めすぎると、一人の子はかえってみんなから嫉妬される可能性があるからです。


あなたにも、覚えはありませんか?

「なんだよー、出木杉君ばかり、先生に褒められて」
「どうせ僕はのび太だから、勉強できないんだ…」

という風に、落ち込んでしまったこと。


みんなの前で一人を褒めることさえ、そんなリスクがあります。
一人の欠点を指摘するのは、なおさらです。

人がもつ痛みは、共有した方がいいとは思いますが、共有の仕方があると思います。
では、どのような仕方があるのでしょう。


黒柳徹子さんの本から学ぶ、教育の大事な2つのポイント


このブログでは、かつて多動な子どもであった黒柳徹子さんの著書を、何度か引用しています。
今回もお力を借りようと思います。

障害を持っている子が何人もいたけれど、校長先生はいつも「手を貸してあげなさい」とか「助けてあげなさい」とはおっしゃらなくて「一緒だよ、みんな一緒にやるんだよ」としか言わなかった。
だから私たちは何でも一緒にやったから、当然いじめなんか、なかった。そして校長先生は、後でわかったことだけど、どの子にも自信をつけるような言葉をかけていた。私には一日に何度も「君は本当はいい子なんだよ」と言い続けてくださった。

『小さいときから考えてきたこと』より


小さいときから考えてきたこと (新潮文庫)




トットちゃんこと黒柳徹子さんが通っていたトモエ学園では、校長先生である小林宗作先生が、実に素晴らしい教育をされていました。
今回引用したこの文でも、大事な2つのことを教えてくださっています。

1.「助けてあげる」のではなく「みんなで一緒にやる」
2.一対一で、自信をつけるような言葉をかける。


まずは、1.について。

たとえば、障害のある子をみんなが助けてあげていると、みんなが上の立場、障害のある子が下の立場という意識づけがされてしまうんですね。
そうすると、下の立場に置かれてしまった子どもは、ますます劣等感に苦しむことになります。
お互いの個性を生かしたまま、みんなで一緒にやるのが、大切なのだと思います。


それから、2.について。

おそらく校長先生は、どの子にも一対一で、自信をつけるような言葉をかけていたに違いないです。
(だから黒柳さんは、「後でわかったことだけど」と、前置きしているのだと思います。
もし、校長先生がみんなの前で言葉がけしていたら、トットちゃんもその場にしょっちゅう居合わせたことになり、「後でわかったことだけど」なんてならないはずです)

一対一で言葉をかけることには、どんな意味があるか。
一人の人間として向かい合ってくれているんだ……と、子どもが感じることができます。
子どもは、子ども扱いされるよりも、一人の人間として尊重されることを喜びます。

それに、多動な子どもは、周りに気が散ってしまう傾向があります。
そのため、誰もいない環境で、一対一で言葉をかけることが、ますます重要なのではないでしょうか。


まとめ


大人の当事者向けのブログとしては珍しく、今回は発達障がい児教育について触れてみました。
先ほどのポイント、大事なことなので、もう一度くり返しますね。

1.「助けてあげる」のではなく「みんなで一緒にやる」
2.一対一で、自信をつけるような言葉をかける。


教育に限らず、大人の当事者に接するときも大事なことだと思うので、もしよかったら参考にしてみてください。

それから、もし、お父さんお母さんの立場で、このページをご覧くださっている方がいたら、ぜひご意見・ご感想を聞かせていただけると、とても有難いです!

私としては、発達障がいで苦しむ子どもが、少しでも重い荷物を降ろせたらと願っています。

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※ 「子どもを褒めるときは、みんなの前で褒めるよりも、誰もいないところで褒めた方がいい」
と保育士のテキストに書いてあったのは、おそらく石井十次の「密室教育」から来ているのではないかと思います。
ただ、当時のテキストが手元になく、記憶も定かでありません。
一応、参考になりそうなページをリンクしておきますね。

みやざきひむか学ネット(ふるさとみやざきを愛した人々>石井十次>どんな人だったんだろう)

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