これまで、自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の人が、仕事で電話応対するコツについてお話ししてきました。
ここでひとまず、まとめです!
自閉症スペクトラムの人が電話応対するコツのまとめ
(1)では、自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の人が、どういった理由から電話に苦手意識を持ちやすいのかを、整理してみました。
1.想像力を働かせるのが苦手
2.マルチタスクな作業が苦手
3.コミュニケーションをとるのが苦手
電話で話していると、相手の顔や次の言葉が想像できなくて不安になったり、
話しながらメモがとれなかったり、
そもそも、人と話すこと自体がスムーズにできないといった問題が考えられます。
それに対して、(2)~(5)では、ちょっとでも楽になれそうな工夫の仕方を、提案してみました。
(2)(3)では、ゆっくり話したり、復唱確認を交えることで、ワーキングメモリの処理に余裕を持たせることを。
(4)では、あらかじめ分かっているパターンを、表や台本などに可視化することによって、電話の内容を想像しやすくすることを。
(5)では、話しながらのメモは、簡単でもかまわないということを、お話ししました。
コミュニケーション自体が苦手な人に対して、どういった電話の工夫があるかは、私自身も模索中のため、今のところ具体的に提案できるものはありません。
(ごめんなさい!)
でも、経験を積み重ねることによって、だんだんとコミュニケーションの仕方が、自ずから身についてくるのかな……と、思います。
経験って、やっぱり大事です。
電話のコツは、ふだんのコミュニケーションにも役立つ
電話が苦手な当事者にとって、一番の解決策は、電話をとらないような仕事に就くことだと思います。
でも、そんな状況に身を置くことが、どうしても難しいという人だって、いるかもしれません。
もしよかったら、上に書いたようなコツを、参考にしてみてくださいね。
それから、今回のシリーズで書いたことは、仕事の電話に限らず、ふだんのコミュニケーションにも役立ちそうなことばかりです。
私はおしゃべりするときも、ゆっくり話したり、復唱確認を心がけることが多いです。
それから、今まで苦手だったメモも、かえって積極的にとるようになりました。
「ありがとうございます」の言葉を添えて
あと最後に大事なこと!!
電話で話すとき、端々に、
「ありがとうございます」
という言葉を添えるいいです^^
相手の方から、何かを教えてもらったときに、「ありがとうございます」
電話を終えるときに、「ありがとうございます」という風に。
感謝の気持ちを伝えることは、コミュニケーションの基本中の基本です。
自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の人が仕事で電話応対するコツ。
長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
電話シリーズに関するご感想やご質問などありましたら、お気軽にお寄せいただけたらと思います。
可能な限り、お答えしたいです。
それでは、最後までお読みくださり、ありがとうございます^^
スポンサーリンク
カテゴリ
タグ
コメント (2)
1. ましゅまろ
こんにちは(^^)今回の記事もとても読みやすいです‼︎
簡単なメモはよくても
話が長くなるとメモが訳分からなくなることがあって……
今までのポイントを踏まえて、これからも電話に出られるようにしたいです(>_<)
慣れは確かにありますね…入社当初はかなり酷かった気がします(泣)
2. あすか
ましゅまろさん、こんにちは。ましゅまろさんに、読みやすいと言っていただけて、とても嬉しいです!
どうもありがとうございます^^
メモって、話が長くなると書ききれなくなって、意味不明になりますよね(><
お気持ちよく分かります。
でも、入社当時よりも成長しているんですね!
すごいと思いますO(^-^)O
※コメントは現在受け付けておりません。
投稿しても反映されませんのでよろしくお願いいたしますo(_ _*)o