あすかです。
花風社から「自閉っ子、こういう風にできてます!」というシリーズの本が出ているのはご存知でしょうか?
そのうち一番最初の本(2004年出版・赤い本)と、一番最近の本(2014年出版・白い本)を読んだので、読み比べてみた感想を書いてみたいと思います。

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本を開くまでの長い道のり


実は、元祖の赤い本に関しては、私が発達障害を疑い出したころから存在を知っていたのですが、今まで立ち読みすらしていませんでした(^-^;
というのも、自分がここにある「自閉っ子」だと思っていなかったから。
「自閉っ子」というと、自閉症の子どものことについて書かれているんだろうと、激しく「思いこみ」をしていたのです。

ところが、アマゾンのレビューを見てみると、アスペルガー症候群をもつお二人の対談集と書かれているではないですか!
この本でいう「自閉っ子」って、自閉症スペクトラム(ASD)の特徴がある人たちのことだったんですね。
さらには、子どもについて話題を限定しているということもありません。

そんな誤解(!?)もめでたく解けて、本を手にとるようになりました。
このシリーズでは、当事者であるニキリンコさん(翻訳家)と、藤家寛子さん(作家)が、
「見えないものは、こわい」
というようなことを話している場面もあるのですが、私にもそんなところがあるのかもしれません。

本ってたいていは、わくわくしながら表紙を開くものですが、ごくたまに、表紙を開くのもこわいときがありまして……
だから、積読が増えてしまうのかも(←オイ)


「自閉っ子、こういう風にできてます!」の感想


で、実際、本を開いてみての感想。
私としては、読んでみて正解でした!

元祖の本(2004年出版)に関しては、当時としては画期的だったと思います。
この本、当事者お二人の「身体感覚」を切り口として、最初の話題が始まっているんですね。
発達障害の本を読んでいると、身体感覚や感覚過敏のことが、おまけのように書かれていることが多いので、この切り口は新鮮でした。

しかもその切り口というのが、え?と思えるようなものばかり。

・雨やシャワーや扇風機の風が痛い。
・体温調節が自動的にできない。
・くしゃみを自動的にするのが苦手。
・スカートは脚がなくなるから、こわい。
・コタツも脚がなくなるから、こわい。

体温調節と、コタツの脚の話題については、前にもこのブログで紹介しましたね。
でも、ここには書ききれないくらい、他にもエピソードはあります!

発達障害って、脳が原因とされているので、身体に影響がないはずがありません。
身体のつくりが他の人と違っていたら、それは心にも響いてきますよね……


「10年目の自閉っ子、こういう風にできてます!」の感想


そして、このシリーズのすごいところは、10年目の本(2014年出版)で、お二人がこの身体感覚をはじめとした特異さを、どのように乗り越えていったかが書かれてあるところです!

体育会系の根性の入った努力をされている藤家さんと、自分に合ったラクな努力をしているニキさんと、お二人に違いがあるのも面白いです。
(そもそも、同じアスペルガー症候群であっても、お二人の個性が違うところが、この本の魅力だと思います。

本を開いた最初の方にマンガがあって、その言葉にぐっときましたね。
こんな言葉です。

「普通」は目指さなくていい
「幸せ」を目指してください

そのために長所を伸ばし
短所に「能力」という言葉をつけて
   活用してください

短所さえ幸せになるための
  強みになります

それがこの10年間で
私たちが発見したことです


実体験をともなった言葉だから、説得力があるんですよね。
私はお二人の幸せをお祝いしたいと思ったし、励まされました。

「自閉っ子、こういう風にできてます!」シリーズ。
自分の個性と無理に照らし合わせて読んだら、合わないということもあるかもしれません。
(同じ当事者であっても、それぞれ個性が違うので)

私は好きです。
読み物としても、楽しませていただきました。
どうもありがとうございます!

自閉っ子、こういう風にできてます!


10年目の自閉っ子、こういう風にできてます!―「幸せになる力」発見の日々



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