あすかです。
アルペルガー症候群の人の適職について、本やインターネットで調べていると、たまに「ん?」と思うことがあります。

そこには何故か、「芸術家」と書かれていることが多いのです。

このブログでも紹介した「アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク」(テンプル・グランディン/ケイト・ダフィー:著)という本でも、芸術家として成功した当事者の体験談が載っています。

でも、自閉症の人には三つ組みの障害があると言われていて、そのうちの一つが想像力の障害です。
想像力に難があると、創作活動は難しいんじゃないかと思うけど……


テンプル・グランディンさんの本を読み進めているうちに、そんな私の方こそ職業に対する想像力が足りなかったかもと、考え直しました。

私自身がASD当事者で、しかも大学で芸術を勉強していたこともあって、とても興味のある話です。

ここでは、アスペルガー症候群の人が、アーティストに向いている理由について、本気で考えてみたいと思います。
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目次
1.商業芸術までフィールドを広げると可能性あり
2.飽きないという才能
3.視覚的センス・聴覚的センス
4.まとめ


商業芸術までフィールドを広げると可能性あり


上記の本でテンプル・グランディンさんは、こんなことを仰っています。

大学へ行くなら、仕事につながりそうな学科を選考しましょう。
自閉症スペクトラムの人にお勧めの専攻学科には、情報科学、会計学、工学、図書館学、芸術などがありますが、芸術の場合は(生活していけるように)商業美術や製図に重点を置くべきです。

画家や音楽家となると、それだけで生活するのはきつくなりますが、商業芸術までフィールドを広げると、職業としての可能性が広がります。
クリエイティブに、職種を幅広く考えてみようということですね。

そういえば私の知り合いにも、紙器のデザイン会社に就職した人もいれば、服飾デザイナーとして働いていた人がいました。
うちの両親も印刷の色に関わる仕事をしていたし、親戚も庭師をしています。

もし学生さんなら、生活できるように、商業芸術の勉強をするのもいいかもしれません。

芸術家とまでは言わなくても、芸術的な仕事ならたくさんあります。


飽きないという才能


芸術家というと、閃きが求められると思う人もいるかもしれませんが、それはたった1%だと私は思っています。
残りの99%は、地道な訓練のたまものです。

私の知り合いのピアニストの方は、1日8時間くらい練習すると言っていました。
大学の美術専攻の友達はみんな、デッサンの練習を積み重ねていました。

本物のアーティストは、気が遠くなるほどの下積みによって成り立つものです。

アスペルガー症候群の人は、一つのことに飽きずに取り組める人が多いで、この特徴は才能と言えるんじゃないかな……


視覚的センス・聴覚的センス


美術やデザイン関係の仕事の場合は、視覚的センス。
音楽関係の仕事の場合は、聴覚的センスが求められます。

アスペルガー症候群の人で、それらの感覚が敏感な場合は、それを仕事に生かせるかもしれません。

あまりに過敏すぎると、辛くなることもあるかもしれませんが。
その場合は、工夫が必要ですね。
私の知り合いにも、耳栓を愛用しているミュージシャンがいます。


まとめ


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以上、アスペルガー症候群の人が、芸術的な仕事に向いている理由について、考えてみました。

アスペルガーに向いているから、という理由ではなくて、自分がやりたいから、という理由であれば、挑戦してみる価値はあると思います。


……最後に一言。

アーティストって、仕事の肩書というよりも、むしろ魂の本質のことを言うと思うんですね。

本当に絵が好きな人なら、一銭ももらえなくても、描かずにいられません。
音楽が好きな人なら、寝る間も惜しんで、演奏に打ち込んでしまうものです。

食べるために芸術にいそしむのではなく、食べるのも忘れるくらい芸術に打ち込んでいれば、きっと心は満たされるんじゃないかな……
(もちろん、健康第一で!)

好きなことがあれば、どんな形であれ、続けていってほしいと思うのです。
そんな当事者を、心から応援します。


アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク



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